銀行と消費者金融の審査力の差は30年くらい前からほどんど変化なし!
精度の高いスコアリングシステムを作り上げていくには
完済顧客(正常債権)のデータはもちろんのこと、返済できなかった顧客(不良債権)
の属性を徹底的に調べ上げて、お金を貸せる客と貸せない客の区分けをしていくのが
絶対条件なんですが、これって、実際にお金を貸し付けているからこそのデータですよね
消費者金融は多大な貸し倒れの痛みとリスクを負う中で、取引き顧客のデータを
蓄積、分析し、改良を重ねて現在に至っています。
銀行にはこういった精度の高い、キャッシング融資に使う審査システムを持っていないんですね
今でこそ、でかでかと「無担保カードローン」っていう商品を大抵の銀行は持っています。
マスコット的なキャラクターも作ってるところも多くて、商品も色んなラインナップを揃えてるし
力を入れています。
昔もあったんですよ、個人ローンというのが。
今だって個人ローンはあるんですが、無担保での融資は「カードローン」になります。
「個人ローン」と「カードローン」は違う商品ですから、間違わないで下さいね。
個人が銀行からお金を借りる場合はそれはそれは大変でした。
中小零細企業が借りる場合と、どっこい、どっこいって感じです。どっこい、どっこい!
あなたも想像できると思いますが、ほら、銀行の窓口の端っこに「ご融資」
とあって、そこに座って申し訳なさそうに個人ローンを使いたいと申し出たとします。
銀行の融資担当の男の人が(昔は男の人が多かった、今もかも)
「ウチの銀行に取引はあるのか」を聞いてから、その人の銀行口座の取引を
洗いざらい見ます。
本当に洗いざらいです。
何年前から取引をしているのか、お金の出入りと流れを見て、預金残高を見て
定期があればそれも見て・・・・
それから
何に使うのか?
いくらいるのか?
貸すか貸さないかもわからないうちに、
どうやって返すのか?
いつ返すのか?
返せる裏付けはなんなのか?証拠を見せられるのか?
保証人はつけられるのか?
担保はなんだ?
家族や親せきからは借りられないのか?
とか聞かれます。
その銀行との取引がなければ貸さないのが基本だし、
あったとしても、給料振り込みに使ってなければ、そ給料振り込みを
している銀行に言ったらどうか?とか失礼なことを普通に言います。
銀行ってね、決して自分のところだけは損をしないようにしています。
銀行は晴れの時に傘を差しだし、雨の時に傘を取り上げるのがその姿です
これは、悪口でもなんでもなくて、そうだからこそ信用を築けてきたのかも
しれないですね。
その銀行が「消費者ローン」に目をつけて、作ったのが「カードローン」なんです。
でも、肝心の無担保融資に対応する審査システムが脆弱←これって致命傷でしょ?
銀行と消費者金融の審査力の差は30年くらい前からまったく縮んでいないのが現実なので
消費者金融の持っている「スコアリングシステム」を使いたい!
そこで無担保の銀行カードローンの保証を消費者金融がすることになったんです。
消費者金融側は保証業務として、銀行から保証料をもらうので、もちつもたれつが
成り立つのです。
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銀行は「カードローン」に申し込んできた人に消費者金融からの保証が下りなければ
お金は貸しません、絶対にね。
銀行カードローンの保証をしているのは「アコム」と「プロミス」です。
「アイフル」もやっていますが、アイフルは事業者ローンの保証がほとんどです。