決済資金の支払い日までのつなぎ資融資
去年の9月7日から14日に総務省が大阪府に届け出してある10,000社を無作為に選んで
資金調達に関する調査をしたんですがその結果をみると、厳しい状況がうきぼりに・・・・・
<ここにグラフ 1>
<ここにグラフ 2>
前にテレビである有名な経済に詳しいとされているコメンテーターの方が
「100万円未満の自己資金を用意できない経営者なんて、そもそも経営するだけの能力を
持ち合わせていないと考えられる」とか、なんとか言っていたのを聞いたことがあります。
そういうことを平気で言えるのは小規模経営の実情を本当はわかっていないんですよね
すっぱり現金、いつでも現金が入ってくるとか、日銭が入ってくる仕事の内容ならまだしも
納期に間に合わせても入ってくるのは1ヶ月後や手形であれば4か月はかかるわけです。
小切手でも翌月に割れればいいですが、翌翌月の日付なんてことはザラですよね。
元請けからの入金はとくにそういうことが多いのです。
でも、支払いは請求書がくれば約束日には払わなければなりません
それが信用になりますから・・・そうですよね?
「あそこは払いが悪くって・・・」なんて噂が立ったら、取引がなくなってしまうんですから
先の大阪府の調査でも現金では5社に1社、手形は10社に1社が回収期間が
支払い期間を上まっている結果が出ているんです
じゃあ、回収期間と支払い期間の間はどうするのか・・・・
キャッシュがなければならないのです、キャッシュが!
手形を銀行は割ってはくれますよ、
でもね、今日手形を持って行ってその日、もしくは翌日にキャッシュになんてなりません
そうですよね?
事業を継続していく中で売り上げの回収期間と支払い期間の間にはどうやったって
数か月のタイムラグが生まれます。
入金までの数カ月をつなぐのが「つなぎ融資」なのですが
銀行はその手形を振り出している会社にちょっとでも不安要素があればその手形を割るときに
あなたが保証人になるようにいいます、1人だけならまだいいんです
もう一人保証人をつけろ
いやいや、保証協会の保証もつけてもらわないと手形は割れない
と銀行ってそういうところですよ。
銀行は晴れの日に傘を差しだし、雨が降ってきたらその傘を取り上げる
本当にそうなんです。
つなぎ融資が必要な事業者には2つの側面があります。
1、設備投資などの長期的なお金を借りる
2、短期の資金のコスト
銀行は1の長期的な借り入れに対しては金利の面でもいいのですが
いかんせん、2の短期的な借り入れ、つなぎ融資にはまったく不得手で
使い物になりません。
じゃあ、どうするのか?
社長が個人の名前でのクレジットカードでのキャッシング、消費者金融からの
キャッシングでやりくりしているのも多くみられます。
最近の金融商品に「少額・短期」のつなぎ融資のニーズに応えるために
事業者向けの[事業者ローン」があります。
銀行で扱っている事業者ローンは過去3年間の確定申告のコピーなどと印鑑証明などが必要となります。